HEALTHCARE 健康経営への取り組み
健康経営宣言
株式会社グリーンクロス
代表取締役社長 久保孝二
代表取締役社長 久保孝二
私たちグリーンクロスグループは、従業員とその家族の健康を重要な経営課題として、2020 年6月に「健康経営宣言」を制定致しました。
さらなる従業員及び家族の健康、労働環境の整備を進めるべく、健康に関する取り組み・活動・計画を見える化し、健康経営が当社の強みとして挙げられるよう推進して参ります。健康活動を通じて企業使命である「完璧な安全環境の構築、快適な労働環境の創造、自然との調和への美しい環境づくり」の実現を目指し、経営・従業員・家族がひとつになれる健康づくりを行ってまいります。
さらなる従業員及び家族の健康、労働環境の整備を進めるべく、健康に関する取り組み・活動・計画を見える化し、健康経営が当社の強みとして挙げられるよう推進して参ります。健康活動を通じて企業使命である「完璧な安全環境の構築、快適な労働環境の創造、自然との調和への美しい環境づくり」の実現を目指し、経営・従業員・家族がひとつになれる健康づくりを行ってまいります。
健康経営の取り組みについて
私たちが目指しているのは、安全環境の構築を通した「社会貢献」であり、真摯に積み重ねていったことで掴み取る「全国展開」と「業界トップ」の実績。そのためにも、お客さまのニーズに的確&スピーディに対応して存在感を示し、新たなる分野への可能性にも積極的に挑戦してまいります。
仕事を通し社会に正しく貢献してゆく過程で、自己を創り、意義と価値のある人生を創ってゆくことが、私たちの理念です。
そして、理念を共有する全社員と、そこに関わる全ての人の生計を成就してゆくことを事業としています。
理念を実現していくためには、社員とその家族が心身そして社会的な健康の保持・増進が不可欠と考えています。
弊社では経営計画において、人財戦略に「健康経営」を位置づけています。
「健康経営」を通じて、健康で活力あふれる社員が育まれ、誇りをもって長く働ける、働きやすい環境づくりに取り組みます。
推進体制
当社の健康経営推進概略図
健康経営の目標指標について
社員一人ひとりが心身ともに健康で、誇りをもって長く働き続けたいと感じる会社を目指します。そのため健康経営の最終目標を「プレゼンティーイズム(労働生産性の低下率)」「仕事満足度及びワーク・エンゲイジメントの向上」とし以下の指標を健康経営の最終的な目標指標として取り組んでいます。
各指標の目標値については、2020年に測定した各目標指標の全社スコアを基準とし、2025年度までの目標スコアを設定しています。
当社の主な健康課題について
当社のパフォーマンスに影響を及ぼすリスクとして以下の健康課題を特定している。
・平均年齢の割に肥満の割合が高く、将来の生活習慣病リスクにつながる可能性があるため、食生活・運動をはじめとした生活習慣の見直しが必要。
・全社員を対象とした健康習慣アンケートにおける 『飲み物』『食べ物』 の項目において、5ステージモデルによる行動期+維持期の割合が低く、食生活改善の取り組みが必要。
・全社員を対象とした健康習慣アンケートにおける 『睡眠不足』 の項目において、約半数を占めている為、睡眠の質を高める取り組みが必要。
・全社員を対象とした健康習慣アンケートにおける『仕事満足度が低い』に該当する割合は30%を超えている為、満足度を高める対策が必要。
健康経営の指標と目標値
1)健康状態及び就業に関する指標
目標指標 | 2021年 | 2022年 | 現在値 2023年 |
目標値 2025年 |
|
適正体重維持率 | 64.9% | 65.4% | 64.6% | 90% | |
健診検査受診率 | 定期健康診断 | 100% | 100% | 100% | 100% |
精密検査受診率 | 40.1% | 22.5% | 35.1% | 60%以上 | |
特定保健指導実施率 | 80.6% | 88.2% | 84.8% | 90%以上 | |
胃がん検診(35歳以上) | - | 73.6% | 65.7% | 100% | |
胃がん検診 | - | 47.7% | 44.3% | 80%以上 | |
大腸がん検診(35歳以上) | - | 81.1% | 71.4% | 100% | |
大腸がん検診 | - | 52.6% | 48.3% | 80%以上 | |
乳がん検診 | - | 3.8% | 6.8% | 50% | |
子宮がん検診 | - | 3.8% | 4.9% | 50% | |
定期健康診断 有所見者率 | 胸部エックス線検査 | - | 1.5% | 1.4% | 1%以下 |
血圧 | - | 26.3% | 23.9% | 10%以下 | |
貧血検査 | - | 2.7% | 1.5% | 2%以下 | |
肝機能 | - | 14.6% | 10.6% | 5%以下 | |
血中脂質検査 | - | 24.9% | 10.0% | 5%以下 | |
血糖検査(109以上) | - | 5.8% | 8.4% | 5%以下 | |
尿検査(糖) | - | 2.7% | 2.6% | 1%以下 | |
尿検査(蛋白) | - | 4.4% | 3.1% | 3%以下 | |
心電図検査 | - | 2.0% | 1.2% | 2%以下 | |
高ストレス者比率 | 15.5% | 18.3% | 17.2% | 10%以下 | |
平均勤続年数 | 7.5年 | 8.4年 | 8.7年 | 10年以上 |
2)パフォーマンスに関する指標
目標指標 | 2021年 | 2022年 | 現在値 2023年 |
目標値 2025年 |
|
仕事満足度(社員アンケート調査によるスコア) | 2.7 | 2.6 | 2.7 | 3.0 | |
アブセンティーイズム (傷病による平均欠勤日数) |
2.0% | 2.4日 | 2.6日 | 1.5日以下 | |
プレゼンティーイズム (東京大学1問方式による生産性低下率) |
27% | 29% | 26% | 20%以下 | |
ワーク・エンゲイジメント | 2.6 | 2.5 | 2.6 | 2.8 |
<測定方法>
アブセンティーイズム:従業員アンケートにより把握した過去1年以内の体調不良による休業日数
プレゼンティーイズム:東京大学1項目版による従業員調査
ワークエンゲイジメント:新職業性ストレス簡易調査票のワーク・エンゲイジメントに関する設問(2項目)によるスコア
<測定人数および回答率(2023年度)>
各指標とも全社員(707人)を対象に実施。回答者数665人(回答率94.1%)
3)社員の意識・行動変容に関する指標
健康関連指標 | 2021年 | 2022年 | 現在値 2023年 |
目標値 2025年 |
|
ヘルスリテラシー | 健康経営セミナー受講率 | 89.2% | 83.6% | 89.2% | 95% |
喫煙率 | 36% | 37% | 33% | 20% | |
主観的健康観 | 56% | 53% | 47% | 80% | |
生活習慣 (5ステージモデルによる行動期+維持期の割合) |
飲み物 | 47% | 47% | 46% | 55% |
食べ物 | 45% | 44% | 48% | 35% | |
運動 | 49% | 54% | 58% | 60% | |
適正飲酒 | 60% | 58% | 69% | 70% |
4)その他の健康・就業関連データ
健康・就業関連データ項目 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
ストレスチェック受検率 | 96.1% | 95.0% | 95.6% | |
有給休暇取得率 | 54.9% | 64.6% | 55.7% | |
時間外労働時間(月平均) | 23.5H | 24.9H | 25.1H | |
傷病による休職者数 | 19名 | 11名 | 5名 | |
要治療者の治療継続率 | 18.7% | 9.6% | 8.1% | |
労働災害 | 発生件数 | 10件 | 13件 | 12件 |
度数率 | 6.28% | 9.05% | 7.36% | |
強度率 | 0.06% | 0.05% | 0.00% |
健康経営の社内浸透
当社では、健康経営の取り組みを理解してもらうために、定期的な健康経営セミナーの開催や全社朝礼時に活動状況とあわせて説明を行っています。また、全社員だけでなくその家族の方々にも理解をいただけるような記事を社内報に掲載して理解の浸透を進めています。
各種取り組み内容
取り組み内容と結果 | 実施目的 | |
---|---|---|
1 | 定期健診、任意健診の受診勧奨の実施と保険指導強化 →定期健康診断100%実施、任意健診40%実施(292名受診) ※任意健診の受診率向上に向けて費用補助 →健康診断結果から保健師より対象者185名への連絡、面談実施(対象者61名中25名実施) |
有所見率の低下 生活習慣病予防 がん対策 早期大型疾病等の発見によるリスク低減効果 |
2 | 健康づくり推進事務局ならびに保健師からの再検査・要精密検査該当者へ個別の受診勧奨 ※対象者185名に対し全員に受診勧奨実施 |
有所見率の低下 早期大型疾病等の発見によるリスク低減効果 |
3 | 外部セミナーの実施 ◆禁煙オンラインセミナーの実施 ・費用:無料 ・参加者:599名(参加率80.7%) ◆管理栄養士によるセミナー動画受講の実施 ・費用:22,000円 ・参加者:158名(参加率22.3%) ◆女性の健康作り ・女性特有疾病セミナー動画受講の実施 ・費用:無料 ・受講者:全社員対象384名(参加率54.7%)、女性社員限定119名(参加率85%)、管理職限定64名(参加率97%) ◆食生活改善セミナーの実施 ・費用:無料 ・受講者:544名(参加率76.9%) |
喫煙率低下効果 食生活の改善による肥満改善 健康リテラシーの向上 |
4 | ストレスチェックの実施 ・費用:実質無料 自己負担なし ・受検率:95.6%(2023年)、95%(2022年)、96.1%(2021年) ・高ストレス者は産業医並びに保健師にて面談実施 |
高ストレス者の比率の低減 |
5 | 全社加湿付空気清浄機の導入、アイマスク配布 ・加湿付空気清浄機設置費用:900,000円 ・アイマスク配布費用:80,000円/回 |
感染症対策 花粉対策 眼精疲労対策 |
6 | ウォーキングイベントの実施 ・費用:300,000円 ・参加者:2022年 703名(参加率:98.0%) 2023年 777名(参加率:90.1%)※グループ含む 2024年 852名(参加率:94%)※グループ含む ・社員のご家族様ともイベント共有及び参加促進 ・取引企業様とのイベント共同実施 |
運動促進 肥満等改善 ワークエンゲイジメントの向上 |
7 | バランスボールの導入 ・費用:81,620円 全社設置 |
運動習慣促進 肥満等改善 肩こり・腰痛症状の予防 |
8 | 自動販売機(機能性飲料、栄養補助食品など)の設置 |
欠食対策、食生活改善 |
9 | 転倒防止サインの設置 ・費用:50,000円 全社主要部分設置 ・業務スペースならびに倉庫などの転倒が想定される場所に転倒防止サインの設置 |
労働環境の安全確保 |
10 | 各種健康相談窓口の設置 ・費用:200,000円・保健師を中心とした産業医、理学療法士、管理栄養士、看護師、耳鼻咽喉医師、助産師、歯科医師による健康相談窓口の設置 ・窓口では、心身の健康・病気、女性の健康、妊娠・出産・育児全般、介護、アルコール依存症、禁煙、食事・栄養、健(検)診、予防接種、感染症等に関しての相談が可能で全社へ周知 |
プレゼンティーイズム低減 アブセンティーイズム低減 |
11 | 健康にかかる検定支援 ・健康に関する検定の金額補助の実施 費用:受験費用(実績:6,000円/2023年11月) ・大塚製薬株式会社様提供『熱中症対策アンバサダー』資格取得推進 |
健康リテラシーの向上 ワークエンゲイジメントの向上 |
12 | 検診、検査補助、ワクチン補助 ・費用:最大750,000円(利用率100%時) ・随時利用可能とし任意検査、がん検査、婦人科検診、禁煙外来、花粉症治療などが対象 |
ワークエンゲイジメントの向上 従業員満足度の向上 プレゼンティーイズム低減 アブセンティーイズム低減 |
13 | 朝食会&勉強会の実施 ・費用:240,000円/月 朝食補助 ・月1回朝食を取りながら各拠点健康経営推進リーダーを中心に健康に関する勉強会等の企画、実行 |
健康リテラシーの向上 ワークエンゲイジメントの向上 健全な食生活習慣比率の向上 |
14 | リロクラブの「カロママ」アプリを提供
・アプリ機能の「食事・飲酒管理」「運動管理」「睡眠管理」「健診データ管理による自己健康管理」を利用促進
・費用:600,000円/月(健康診断管理機能 利用率24.9%)
|
運動習慣の向上 健康リテラシーの向上 肥満改善 ワークエンゲイジメントの向上 |
15 | ラジオ体操の実施 ・朝礼時ラジオ体操の実施 |
運動習慣の維持 |
16 | リフレッシュ休暇の導入 ・勤務年数、年齢に応じてリフレッシュ休暇の付与 |
ワークエンゲイジメントの向上 従業員満足度の向上 |
17 | 健康に係る特別有給休暇制度の導入 ・任意健診、検診(人間ドッグ・がん検診・肝炎ウィルス検査等)受診 ・私病の治療 ・不妊治療(男女問わず) ・花粉症症状が酷い場合の休暇 ・婦人科健診受診 ・更年期症状や更年期障害の改善の為の通院 ・予防接種、家族の予防接種の付き添い ・感染症の発症(家族が発症した場合も含む) |
プレゼンティーイズム低減 アブセンティーイズム低減 ワークエンゲイジメントの向上 |
18 | 全拠点にて体力測定の実施 |
運動促進 肥満等改善 ワークエンゲイジメントの向上 |
健康経営の取り組みによる効果
・健康経営の社内浸透により、取り組み施策への参加状況は改善しており、その結果、生活習慣に関する指標が 良化する傾向にある。特に喫煙習慣についてはセミナーの実施、全国保険協会福岡支部提供 禁煙プログラム「ascure卒煙」への参加推奨等による取り組みにより前年比4%と改善傾向がみられた。
・パフォーマンス指標についてはワーク・エンゲイジメント、プレゼンティーイズムの2指標が改善傾向にある。
前年比3%の改善が見られたプレゼンティーイズムについては、東京大学の先行研究を踏まえ、以下の図の通り、 相関の高い9つの因子の該当個数に応じて社員を3つのリスク区分に分類したうえで分析を行っている。
これら9つの因子の該当率が高い、「喫煙習慣あり」、「睡眠が不十分」、「運動習慣なし」群に対する施策の実施によって、 高リスク層、中リスク層ともに割合が低減し、プレゼンティーイズムの改善に結びついたものと考えている。
また、ワークライフバランスを意識した働き方を推奨する社内制度の拡充や制度を利用しやすい環境をつくるための社内教育の実施により、昨対比で勤続年数が増加している。 今後、継続的な意識改革と環境整備により、従業員の定着に繋がっていくと思われる。
労働安全衛生の取り組み方針
株式会社グリーンクロスは労働安全衛生法をはじめとする関連法令を遵守し、従業員の安全と健康を確保するとともに快適な職場環境の形成を促進と、作業遂行を円滑化、生産の向上を図るため「安全衛生管理規程」を定めています。
産業医、保健師、従業員代表等が定期的に開催する衛生委員会において労働状況や職場環境、安全衛生の状況を確認することで各拠点における労災や健康課題の解決を行っています。
また、衛生管理における定期健康診断の実施並びにストレスチェックの実施に加え、健康増進およびメンタルヘルス対応による職場改善、感染症対策に努めています。
その他の活動・取り組み
1.取引先への健康経営推進
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・取引先業者様を招いた「第10回 グリーンクロスグループ 協力業者様感謝の会」において、弊社の健康経営の実践と社員のパフォーマンス向上の相乗効果に関して発表を行いました。(2024年8月)
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健康経営セミナー
・福岡商工会議所主催『健康経営トップセミナー』において弊社の健康経営取り組み事例を紹介しました。(2024年9月)
・福岡商工会議所卸売商業部会主催『健康経営セミナー』において弊社の健康経営取り組み事例を紹介しました。(2022年3月)
・福岡商工会議所NEWS6月号2022年vol.574 「カンパニーチャレンジ」で健康経営に挑戦する記事が掲載となりました 。
2.学校での講演
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大東文化大学にて生徒様向けに事業紹介と健康経営の重要性について講演をしました。
3. 地域活性化の取り組み
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社員とそのご家族様や、弊社がメインスポンサーを務める九州を起点とするプロアマのスポーツチーム、地域の高校・大学の部活動生を招き『グリーンクロスグループ&アスリート大運動会』を開催いたしました。(2024年3月)
4.SNSによる配信
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InstagramやTikTokを活用し、事業活動や採用活動、健康推進に向けた企画などを随時配信しています。
5.従業員家族への理解と推進
従業員の家族の方にも健康経営の理解と推進のため、社内報における情報提供や家族も使える福利厚生(リロクラブ)の導入、ウォーキングイベントも一緒に参加いただいています。
外部からの評価
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健康経営優良法人2024(大規模法人部門)ホワイト500
健康経営優良法人2024(大規模法人部門)ホワイト500に認定
されました。(2024年3月)
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全国健康保険協会福岡支部より健康づくり優良事業所ゴールド2024-2025に認定されました。(2024年10月)
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スポーツエールカンパニー2024+(プラス)
スポーツエール2024+(プラス)に認定されました。
(2024年1月)